手のひらほどの小さな箱に詰められた「ワタシ」。
気の遠くなるような長い歳月を経て、
いつしか、
こう呼ばれるようになった
───「スト・ナ・クヱタ」。
懐かしいのに、何処か記憶と違うメロディー。
忘れられ、本当の名前すら失われた
「ワタシ」は、何なのか?
Music: auguste beau
Arrangement: auguste beau
Vocal:
ayano eiri
HoshiHo
manabe aya
nakae mitsuki
sakata midori
Violin: oota yuuko
Guitar: katou hiroaki
Recording engineer: saka tomotaka
Wave edited by:saka tomotaka, mizuno yuu
Mix & mastered by: saka tomotaka
Art direction & Drawing: hamano masago
Design work: hashimoto kei
Director: tohma honoka
タイトル:スト・ナ・クヱタ
ジャンル:クラシカルアートポップス
ディスクナンバー:KDR-108
発売日:2025年4月27日
価格:【通常頒布価格】マキシシングル 1,500/(通販同時頒布)
love solfege M3-2025春 参加情報
参加日: 2025年4月27日(日)
スペースNo.: 第一展示場 "H"ブロック-08
サークル名: love solfege
≫外部リンクM3公式サイト
≫外部リンクM3公式X
ダウンロード頒布情報
マキシシングル『スト・ナ・クヱタ』は、以下のサイトにてダウンロード頒布させていただく予定です。
頒布開始予定日:2025年4月27日
≫外部リンクBandcamp
≫外部リンクBOOTH
通信頒布情報
マキシシングル『スト・ナ・クヱタ』は、以下の販売業者さまに委託させていただく予定です。
≫外部リンクKodomore Records
≫外部リンクとらのあな
(※店頭委託頒布は新作発売から3か月間のみの頒布です)
≫外部リンクメロンブックス
(※店頭委託頒布は新作発売から6か月間のみの頒布です)
『スト・ナ・クヱタ』特別配信
第1回:4月5日公開
ゲスト:橋本ケイ
第2回:4月12日公開
ゲスト:星むつみ
第3回:4月19日公開
ゲスト:真名辺あや
第4回:4月26日公開
ゲスト:オーギュスト棒
1. Il teatrino degli dei
歌:綾野えいり/原詞:当麻ほのか/作詞:Simona Stanzani Pini/作曲:オーギュスト棒/コーラス:ayane、坂田あかね、坂田みどり、当麻ほのか、星むつみ、真名辺あや
クラシックとポップスを組み合わせた「クラシカルアートポップス」である。ただ、ややクラシック寄りにしたので、聴くには重めであると思う。せっかくコーラスを入れようと思ったので、コーラスも映える曲想にしようと考えて重めにした。結果として、とてもlove solfegeらしい曲になった。
それにしてもコーラス録りはいつも大変で、コーラス曲を作ったことを一瞬後悔しそうになる。でもコーラスが重なってどんどん豪華になっていく過程を聴いていると、同時にやってよかったなと思えてくる。コーラス隊のスタッフの皆さんも今回も大変な思いをさせてしまった。結構多くコーラスを重ねたので、注目して欲しいと思う。綾野えいりちゃんはレコをしていて、もうベテランの域に入ったなと感じた。苦労や大変さを感じてもまったく声や感情に出ず、我々の耳には軽々と歌っているように聞こえる。もちろん懸命な努力をしているに違いないが、それが表に出てこないのである。
2. 鏡合わせの翡翠
歌:HoshiHo/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒
love solfegeではめずらしい民族調の楽曲である。だがlove solfegeらしくひねくれて5拍子の曲にしてしまった。その結果、リズムが取りにくく、ブレスもしづらく歌いにくい曲になってしまった。
また、コーラスを5声にして厚くして、エピック感のあるリズムと対比できるようにした。
歌はlove solfege初参戦のHoshiHoさん。予想として、レコは困難を極めるのではないかと思ったが、音源をはじめてHoshiHoさんにお渡しした次の日には仮歌が出来上がって返ってきた。HoshiHoさんの譜読みの速さには驚くばかりである。レコ本番は、もちろんそこからたくさん練習をしていただき、さらに素晴らしい歌唱をしていただいた。これからもたまには民族調の曲を挑戦していきたい。
3. Heart of Prominence
真名辺あや/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒
ト短調とヘ短調を同時に演奏するポリトーナルといわれる曲。近現代楽曲にそのメソッドが用いられ、同時にロックと融合させたわけである。大変聴きづらい曲かもしれない。ギターの勢いとリズムのノリで乗り切ってほしいと思う。
もともとこの曲は事前に3曲作って、メンバーに話し合ってもらって多数決で決まったいちばんひねくれた曲である。まさかこの曲がアルバムに収録されるとは微塵も思っていなかった。選ばれなかった2曲はそっとお蔵入りする予定である。
歌はポリトーナルの制約を受けて、歌いにくいラインになっているが、真名辺あやちゃんはそこに全編英語詞を置いてさらにハードルを上げてきた。そういった彼女の攻めの姿勢はすごく尊敬している。
4. リカオン
歌:坂田みどり/作詞:坂田みどり/作曲:オーギュスト棒
ポップス曲である。ただし、曲のはじめと終わりにクラシカルな曲想のピアノ演奏がある。
できるだけポップスが引き立つためにピアノ演奏をクラシカルにしたのであるが、初稿ではポップスの部分が5分、ピアノ部分が合わせて2分で計7分を超える曲になってしまい、長すぎるとして、泣く泣くポップス部分を少し削った。その分、「へそ」がきちんと分かる分かりやすい曲になったと思う。
歌唱はさかたんこと坂田みどりちゃんに多少ベルカント唱法を残しつつ、ポップスの良さも取り入れ、ハイブリッドな感じで歌っていただいた。当初、さかたんはポップスで歌おうとしていたのだが、さかたんの良さを出すためにはベルカントも入れたほうが良いということで、注文させてもらった。このハイブリッド感をさらに磨きをかけて、唯一無二の表現を手に入れてもらいたいと願っている。
5. スト・ナ・クヱタ
歌:中恵光城/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒
このアルバムの表題曲である。サビはキャッチーに、それ以外はハモリもコーラスもなく、声1本で頑張ってもらおうとはじめから決めていた。また、今回、企画書がとてもキッチリしていたので、あまり迷うことなくポップスでエンディング感のある曲想にしようと思った。
クラシカルな楽曲は使用する楽器が決まっているのと五線紙上での作曲がキッチリしているので、編曲にそう時間はかからないが、この曲はめずらしくコード進行から曲を作ったので編曲に大変苦労した。シンセサイザーの音色選びは時間がかかる。やはり音符が完全に決まってからの編曲が好ましいと思った。レコは中恵光城さんに全体を短時間で録って、細かい表現にこだわって時間をかけていただいた。中恵さんの歌声と親和性のある楽曲に仕上がったと思う。